体験談2

私が今迄生きてきた中で、そう何回も人に優しくされた経験はありませんが、今年忘れられない思い出と共にお伝えしたいと思います。
それは、大学の卒業旅行に私の娘から一緒にヨーロッパ旅行に行って欲しいと頼まれた経験からです。
他にも何人か友人は勿論娘にはいるのですが、高校時代の友人達は、違う大学の子達が多く、同じ大学の友達通しで既にヨーロッパ旅行に行っているそうなのです。母である私も、若い頃友達からヨーロッパ旅行に誘われていたのですが、飛行機に乗って見知らぬ外国に行く勇気が出なくて断っていたのでした。
最初娘と2人きりの旅行には抵抗がありましたが、幸い彼女の高校が外国との交流重視の高校で、韓国への交換留学やアメリカへの交換留学と2度の海外生活体験をしていたのに加え、大学入学後も、アメリカのオレゴン大学への中期留学を経験し、TOEFL 700点前後になったので、大丈夫だろうと確信して2人で旅行を決めました。
主人とも一緒に行きたかったのですが、9泊10日も旅行の為に会社は休めないとの事でしたので、止む無くお留守番をしてもらう事になりました。
最初にイギリスへ行き、ユーロスターという大西洋を海底トンネルで横断してフランスへ行くというルートで計画を立てました。2人共全くヨーロッパ旅行は初めてでしたので、旅行会社にも何度も質問したり、ガイドブックを購入してユーロスターの乗り方やバスや地下鉄の乗り方を一生懸命調べました。
イギリスにしてもフランスにしても地下鉄に乗る際行く先の書いていない鉄道は当たり前なので、何番の地下鉄に乗るか予め自分で確認した上で乗らないと、反対方向へ向かって行ってしまうという事態になります。一々アナウンスで案内などしてくれません。ですからかなり緊張して地下鉄に乗りました。
ユーロスターに初めて乗る時も、駅の階段はあるけれども、エスカレーターはないので、スーツケースは各自持ち上げながら階段を登るしかありません。
娘も私も例外なく頑張って階段を上っていたその時、何と4、5人のイギリス人男性からスーツケースをお持ちいたしましょうと名乗り出て下さって、持って階段を一緒に登って下さいました。
年の若い娘に対しては1人も声を掛けなかった事に対して今でも時々娘から、「ママはズルい!」と言われてしまい困ってしまう反面内心はとても嬉しくてでも本当に恐縮してしまう体験でした。
年齢も20代の若い方から60代位の老紳士迄様々の年代の方から助けて頂き、イギリスの紳士方様様です。
本当にその節は本当に有り難う御座いました。と、この場をお借りして御礼申し上げます。